2017.06.03

「蜘蛛女のキス」 魂を持って行かれたまま。



*「蜘蛛女のキス」のネタバレを含みます*

おはようございます。
昨日、ヴァレンティンとモリーナに「会って」きました。
ヴァレンティン!
理屈っぽくて理想家で、頭でっかちで子供っぽくて短気で無神経で
でもなんて素直で愛おしい男なんだろう!
モリーナ。
感情的で泣き虫で、自分の欲望に忠実でマザコンでお喋りでめんどくさくて
でもなんていじらしくて可愛らしい女なんだろう!!
モリーナのように私もヴァレンティンに恋をしました。
そしてヴァレンティンのように私もモリーナに心を許しました。
なんて舞台なんだろう。引き込まれてめちゃくちゃにされて
ぶっ飛ばされて、終わったら魂を持って行かれてた。

以下、すごくネタバレしてます。
今回は東京だけで行けない人も多いし
私もこの気持ちをどうしても書いておきたかったから書きましたが
観に行く人は、出来れば読まないでほしい。
真っ白なまま、私の余計な、独善的な感想を取り込むことなく観てほしい。
それだけ私にとっては大事な作品になりました。


ヴァレンティンとモリーナ。
理想家と現実主義。
男らしい革命家と、「堕落」した「オカマ」。
国のために生きようとする男と、自分のために生きたい「女」。
甘えまいと突っ張る男と、甘やかしたい女。
何一つ共通点のない2人が監獄という極限状態で次第に心を通わせる。
最初はとげとげしくつっけんどんだったヴァレンティンの声が
徐々に柔らかく優しくなっていく。
「アンタ」と呼んでいたのが「君」に変わる。
最初は無神経でいけすかないと思っていた男に惹かれていくモリーナ。
少しずつ、不器用に歩み寄っていく2人の様子がいたいけで哀れで
何度も何度も涙が出ました。

ヴァレンティン。
そりゃモリーナじゃなくても恋するよなぁ。
若くて強くて、自分を仲間を、未来を信じていて
自分は「男」だからとすごくナチュラルにモリーナを見下していて
でもそんな男が痛めつけられて弱音を吐いて寂しいって泣くんだもん。
「恥ずかしいよモリーナ」ってショボンてなるんだもん。
モリーナが行かなくても私が「大丈夫よ!」て毛布でくるんで
抱きしめてあげたかったよ。
一幕の最後で、体力を奪われて冷たい水を浴びると死んでしまうからと
何日も身体を洗えず、痒がるヴァレンティンに
大事なお湯を使って身体を拭いてあげるモリーナ。
シャツを脱いだヴァレンティンの肌には痛々しい拷問の跡。
その肌に優しく濡れたタオルを載せるモリーナ。
「気持ちいいよモリーナ」と力なく呟くヴァレンティン。
何とも言えない表情をするモリーナ。
涙が止まりませんでした。

モリーナ。
あんな最高な「女」、なかなかいない。
最初は何より大事な自分の母親のために、
「スパイをすると早く出所させてやる」という所長の甘言に乗せられて
色々画策するモリーナ。
でも少しずつ、あの無神経だけど優しい男に惹かれていく。
ものすごく無意識に無神経で見下すような発言をするのに
それに気付かない残酷な、「男らしい男」。
なのに「なんで怒ってるんだ?ごめん」と素直に謝る男。
憎たらしいけど可愛い。
男らしいけど子供っぽい。
…なんて思ってたら、どんどん弱っていくじゃない。
心を許してくるじゃない。なんて可哀想。なんて愛おしい。
いっけいさん、うまかったなぁ。
女装したいっけいさんがあんなに可愛らしく見えるなんて(笑)。
恋する乙女でした。
そしてそれを見てる私も「恋する乙女を応援する女」になってました。

最後、真っ白な「監獄の外」に向かっていったモリーナ。
胸を張って、両手を振って。
「母は自分の人生を生きた。私の人生はいつ始まるの!?」
と嘆いていたモリーナの人生が始まったんだと確信しました。
最後の最後に愛する人のために生きて、死んだモリーナ。
その時間は短かったけど、
警察を欺こうと色々計画して、実行したその期間はきっと
最高に幸せな日々だったはず。
撃たれて意識がなくなるその瞬間までヴァレンティンのことを考えて
「自分がいないみたいな、あなたしかいないみたいな気がした」
状態でいられたはず。

ヴァレンティン、本ばっかり読んで「勉強」なんて。
社会の異端として「底辺」で生きてきたモリーナにとっては
とんだ「お坊ちゃん」です。まぁそれが可愛いんだけど。
革命で国を変えたい、貧しい人を救いたいと燃えているヴァレンティンに
「そんなん出来るわけない」と醒めた目をしつつも
でも夢を見る男って魅力的なんだよなぁ~~~とめっちゃ共感しました。
あんなに目をキラキラさせて語られた日にゃ!
結局上流階級への憧れを絶てずに悶絶する姿も人間らしくて
子供が駄々こねてるみたいで…可愛いじゃないか。
「聞かないで。もう何がなんだか分からない」
なんて混乱して切迫して哀れっぽい声で言われたら
そりゃもうどーなってもいい!てなるじゃないかぁ!


大倉君、て気軽に呼べないくらいすごかったよ。
ヴァレンティンだった。
「約束して。もう誰にも君の尊厳を傷つけさせないと」
なんて強くて哀しい言葉なんだろう。
今思い出しても泣けてきます。
キスの時も「気持ち悪くなければ」と自分を卑下するモリーナに
「怒るよ」とヴァレンティン…今でも胸がギュッと痛くなります。

ダメだ、どんどん長くなります。
全然現実に「帰って」来れてない。
昨日から思い出す度に涙が出そうになって
ヴァレンティンの弱っていく姿やモリーナの恋する瞳が浮かんで
最後の2人の眩しいキラキラの笑顔が焼き付いて、離れない。
大倉君の演技がこうだった、とかいっけいさんの表情がああだった、
というところまではまだ行けません。
ただただすごい2人でした。すごい舞台でした。
ヴァレンティンである大倉忠義を、誇りに思いました。


…もうちょっと冷静な感想は、もう少し落ち着いたら書く…かもしれません^^;
感情丸出しのつたない文を読んで下さった皆様、ありがとうございました^^;


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この記事へのコメント
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Posted by at 2017.06.03 15:32 | 編集
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Posted by at 2017.06.04 01:25 | 編集
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Posted by at 2017.06.04 10:39 | 編集
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